会社辞めたいの秋

私が会社を辞めたいと強く思うのは、仕事を失敗してしまった時でした。しかも、お恥ずかしい話ですが難しい業務をしくじってしまった場合とかではなくて簡単な書類を何度も書き間違えてしまった場合とか、重要な行事に遅刻してしまった場合とか書くのも馬鹿らしいような恥ずかしい失敗が原因です。 さらにお恥ずかしいのですが、 社会人になって初めてのお正月明けに遅刻を繰り返してしまって、恥ずかしさのあまりそのまま一週間ほど無断欠勤をして、会社の上司に実家まで迎えに来てもらうと言う大失態を演じたこともあります。もはやここまでくると会社を辞めたいとかいうレベルの話ではなくて、社会人を辞めたほうがいいのではないかという レベルになってきますが、 とにもかくにも本人にとっては笑い事ではなくて本気で会社を辞めたいと考えました。それから10年以上が経ち私にも部下や後輩ができて 社会というものに慣れてきて、つまらないことで会社を辞めたいと思うことはなくなりましたが落ち着いて自分の残りの人生を考えることができるようになると、今度は別の理由で会社を辞めたいと考えるようになりました。実は会社に内緒で、ライターやWeb デザイナーなどの副業を色々とやっているのですが、主に税金面で会社から指摘を受けるのではないかなどと悩むようになり、若い時とはまた違った意味で会社を辞めてしまった方が見通しが明るいのではないかという気もしています。そしてたぶん、私が50歳になってまだ会社員をやっていたとしたら、その時はまた別な理由で会社を辞めたいと考えているかもしれないなと自嘲気味にぼんやりと考えたりもします。多分会社員というものは定年退職するまではそんな感じなのかもしれませんね。